投稿日時 2025-08-07 08:27:44 投稿者 ![]() てんぽたんぽ このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
投稿者コメント | |
那加城下の頼朝から、各城へ出撃の命令が下された。 頼朝軍は近江国へ進軍を開始する。しかし、関ヶ原に差し掛かり、山あいから琵琶湖・近江の景色が開けたまさにその時であった。 前方の街道筋から、土煙を上げて迫りくる、おびただしい数の軍勢が目に入る。これまで頼朝領内に攻め込んできた黒雲のような軍勢は、此度は京への道筋を埋め尽くす黒雲となっていた。 斥候より次々と連絡が飛び込む。 「 織田軍、大挙して、こちらへ向かってまいります! 数、不明!」 「羽柴秀吉隊、姉川あねがわの手前、砦を構え、我が軍を待ち受け!」 「織田の大軍、番場ばんばに砦を構え布陣! その数、およそ五万!」 「番場より織田軍が、長浜方面へ向け、さらに進軍を開始!」 頼朝は、思わず舌打ちした。 頼朝「…我らの動きを、完全に予測していたというのか! 信長めに、ことごとく先手を打たれておるではないか! かつて、我らは小牧山の砦に籠って奴らを撃退したが、此度は織田が堅固な砦に籠り、我らを待ち構えておるのか……!」 |
||
最大化 | アクセス解析 | ユーザ情報 ![]() |
▽この画像のトラックバックURL▽(トラックバックについて) |