19-2 近江の黒き雲 挿絵1 お気に入り画像登録
19-2 近江の黒き雲 挿絵1

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投稿日時
2025-08-07 08:27:44

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てんぽたんぽ

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那加城下の頼朝から、各城へ出撃の命令が下された。

頼朝軍は近江国へ進軍を開始する。しかし、関ヶ原に差し掛かり、山あいから琵琶湖・近江の景色が開けたまさにその時であった。



前方の街道筋から、土煙を上げて迫りくる、おびただしい数の軍勢が目に入る。これまで頼朝領内に攻め込んできた黒雲のような軍勢は、此度は京への道筋を埋め尽くす黒雲となっていた。



斥候より次々と連絡が飛び込む。



「 織田軍、大挙して、こちらへ向かってまいります! 数、不明!」

「羽柴秀吉隊、姉川あねがわの手前、砦を構え、我が軍を待ち受け!」

「織田の大軍、番場ばんばに砦を構え布陣! その数、およそ五万!」

「番場より織田軍が、長浜方面へ向け、さらに進軍を開始!」



頼朝は、思わず舌打ちした。



頼朝「…我らの動きを、完全に予測していたというのか! 信長めに、ことごとく先手を打たれておるではないか!



かつて、我らは小牧山の砦に籠って奴らを撃退したが、此度は織田が堅固な砦に籠り、我らを待ち構えておるのか……!」
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