投稿日時 2025-08-11 23:17:24 投稿者 ![]() てんぽたんぽ このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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伝令「申し上げます! 織田軍の増援、長浜城下へ急速に接近中!」 頼朝は、急ぎ、長浜城内にて、秀長、義経、そして頼光と、対応を協議した。 秀長が、厳しい表情で提案した。 秀長「これ以上の犠牲は避け、一刻もはやく番場の味方と合流せねばなりませぬ。迎撃の態勢を整えて次の一波を退けても、増援は続くでしょう。 …ここは、一か八か夜襲を仕掛け、勢いを挫くのはいかがでしょう」 頼光が、いち早く賛同した。 頼光「良き考えじゃ! 夜襲とあらば、我が隊に任せよ!」 だが、義経が異を唱えた。 義経「お待ちくだされ。頼光様の部隊は、先の姉川での戦いですでに大きな犠牲を払われました。これ以上の損耗は、看過できませぬ!」 頼光「いや、義経殿」 頼光は、首を振った。 頼光「もはや、わが部隊はここまで。番場までお供することは出来ぬであろう。城下の敵を一掃した後、わが隊は、大垣へと退却する。 我らは頼朝殿・義経殿の犠牲を少なくして、長浜城を落とすために、ただただ前進して参った。番場の織田軍と戦い、さらに先に進むためには、犠牲の少ない義経殿の部隊の力が必要。 夜襲は、部隊が多過ぎても、かえって動きが鈍るもの。ここは、我らと、頼朝様の部隊とで、十分じゃ」 義経「……承知、つかまつった」 義経は、頼光の覚悟を汲み、頷いた。 義経「では、夜襲はお任せいたします。…ただし、何かあればこの義経も駆けつけまするゆえ」 頼朝「うむ、そのようにいたそう」 頼光と義経のやり取りに耳を傾けていた頼朝も頷いた。 頼朝「それでは、頼光殿。準備が整い次第、参ろうではないか!」 頼光「頼朝殿、感謝申し上げる!では今宵、もう一暴れいたしましょうぞ!」 |
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