投稿日時 2025-08-14 22:22:20 投稿者 ![]() てんぽたんぽ このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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長浜城落城の報は、番場に集う織田軍を追い詰めていた。 「本隊到着前に、ここで頼朝軍を潰せ!」 必死の突撃が、すでに陣形を崩し始めたトモミク隊へ集中する。 トモミク「皆さん! 頼朝様が合流してくださいます! あともう少しです!」 トモミクは、必死に麾下の将兵たちを鼓舞する。 耳は絶え間ない銃声と怒号に満たされ、焦げた火薬の匂いが鼻を刺す。視界の端では、敵兵の影が波のように押し寄せ、仲間が次々と倒れていく。握る火縄銃は汗で滑り、引き金を引くたびに腕が痙攣しそうだった。 (……まだ、退けない) その思いだけが、重くなった身体を戦場に縛りつけていた。 |
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