投稿日時 2025-08-15 21:01:48 投稿者 ![]() てんぽたんぽ このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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進軍を続けると、安土城がその巨大な姿を徐々に現してきた。義経ははじめて安土城を目の当たりにし、驚嘆するばかりであった。 (なんと……! これが信長の城か……!) 五層七階にも及ぶ壮麗な天守閣。幾重にも巡らされた、堅固極まりない石垣。そして、城全体から放たれる、圧倒的な威圧感。 義経「…阿国殿。話には聞いていたが、これは……命を持つ巨大な物の怪(もののけ)のような、凄まじき城よ」 義経は、隣を進む阿国に、感嘆の声を漏らした。 義経「久々に、武者震いが止まらぬ! この城を我らの城とできたならば……まことに大きい!」 阿国「はい、義経様」 阿国は安土の天守を見上げ、わずかに目を細めた。 阿国「――あの高みから見えるのは、京のみならず、この日の本の行く末でございましょう。その景色を、義経様のお目で確かめていただきとうございます」 義経「ほう…それはますます登りたくなるな。あの天守にて、酒と、阿国殿の舞で戦勝を祝いたいものよ。…さて! 参ろうか!」 |
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