投稿日時 2025-08-16 19:43:00 投稿者 ![]() てんぽたんぽ このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
投稿者コメント | |
加藤清正。彼は、羽柴秀吉が見出した若年の猛将。しかし、これまでの頼朝軍との戦いにおいて、幾度となく頼朝軍の前に現れては、その都度苦渋を舐めさせられてきた。 此度もまた、圧倒的多数の頼朝軍に対し、寡兵で立ち向かわねばならない。絶望的な状況であることは、清正自身が、誰よりも理解していた。それでも、彼の心は、全く折れてはいなかった。その双眸には、織田家への揺るぎない忠誠と不屈の闘志が燃えていた。 (…寡兵といえども、織田の名に懸けて安土を容易くは渡さぬ。この清正、ここで退けば武士の名折れよ……!) 清正「良いか、者ども!」 清正は、麾下の将兵たちに檄を飛ばす。 清正「あの忌々しい敵の騎馬隊は、先の戦いで、我らが追い払った! 今、眼前に迫る敵の主力は、鉄砲隊! 数を頼みに飛び道具のみで攻め寄せてくる、臆病者の集まりじゃ! 天下の織田軍が、舐められたものよ! 鉄砲隊なぞ、一度懐に飛び込まれてしまえば、赤子の手をひねるよりも容易い! 何としても、敵の足軽どもに取り付き陣形を崩す!」 清正の力のこもった咆哮は、兵一人一人にいたるまで響きわたっていた。 此度こそ我ら織田の意地を、骨の髄まで思い知らせてくれる! みなのもの、覚悟は良いな!」 「「「おおおおおーーーっ!!!」」」 清正の言葉に、兵士たちの士気が上がる。 |
||
最大化 | アクセス解析 | ユーザ情報 ![]() |
▽この画像のトラックバックURL▽(トラックバックについて) |