12-3 トモミクの咆哮 挿絵2 お気に入り画像登録
12-3 トモミクの咆哮 挿絵2

登録 タグ *小説
編集を行うにはログインしてください

投稿日時
2025-07-19 00:00:23

投稿者
プロフィール画像
てんぽたんぽ

このユーザのマイページへ

お気に入りユーザ登録
投稿者コメント
輝子「見えるかい!あれほどの数の織田軍!

いくらあの早雲殿とはいえ、たった一部隊で、本当に太刀打ちできるのかい!?」



トモミク「……輝子様」



トモミクは、静かに答えた。



トモミク「今のままでは、桑名は厳しい戦いとなりましょう。

……長島城は、わたくしが、何とかいたします。輝子様は、先に早雲殿の救援へと向かわれるのが、よろしいかと存じますが……」



輝子「そうだな! あんたなら、空から来た不思議な力で、長島城くらい落とせる!」



まさにその時であった。

桑名の早雲隊から、一騎の早馬が、土煙を上げて駆けつけてきた。



輝子「どうした! 早雲殿の身に、何かあったか!」



輝子は、血相を変えて馬を止め、使者から書状を受け取ると、急ぎ目を通した。

だが、輝子は次の瞬間、腹を抱えて大笑いし始めた。



トモミク「て、輝子様?いったい、どうなさいました?」



訝しむトモミクに、輝子は、涙を浮かべながら言った。



輝子「はっはっは! あの爺様、こんな伝言を寄越しやがったよ!



『……わしの楽しみの邪魔をするでない。そなたたちは、そなたたちの仕事を、早う済ませい!』



……だってさ! あははは!



早雲殿は、あたしたちが心配して、援軍を送ろうとすることなんざ、とっくにお見通しだったんだよ! 『このわしを見損なうな』、って言いたいんだろうねぇ、まったく!



分かったよ、早雲殿! あんたがそう言うなら、こっちも、さっさと仕上げてやるさ!」
→画像情報ページへ
最大化 | アクセス解析 | ユーザ情報

メッセージ送信
▽この画像のURL(リンクについて)▽


▽この画像のトラックバックURL▽(トラックバックについて)


情報提供