投稿日時 2025-07-19 00:00:23 投稿者 ![]() てんぽたんぽ このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
投稿者コメント | |
輝子「見えるかい!あれほどの数の織田軍! いくらあの早雲殿とはいえ、たった一部隊で、本当に太刀打ちできるのかい!?」 トモミク「……輝子様」 トモミクは、静かに答えた。 トモミク「今のままでは、桑名は厳しい戦いとなりましょう。 ……長島城は、わたくしが、何とかいたします。輝子様は、先に早雲殿の救援へと向かわれるのが、よろしいかと存じますが……」 輝子「そうだな! あんたなら、空から来た不思議な力で、長島城くらい落とせる!」 まさにその時であった。 桑名の早雲隊から、一騎の早馬が、土煙を上げて駆けつけてきた。 輝子「どうした! 早雲殿の身に、何かあったか!」 輝子は、血相を変えて馬を止め、使者から書状を受け取ると、急ぎ目を通した。 だが、輝子は次の瞬間、腹を抱えて大笑いし始めた。 トモミク「て、輝子様?いったい、どうなさいました?」 訝しむトモミクに、輝子は、涙を浮かべながら言った。 輝子「はっはっは! あの爺様、こんな伝言を寄越しやがったよ! 『……わしの楽しみの邪魔をするでない。そなたたちは、そなたたちの仕事を、早う済ませい!』 ……だってさ! あははは! 早雲殿は、あたしたちが心配して、援軍を送ろうとすることなんざ、とっくにお見通しだったんだよ! 『このわしを見損なうな』、って言いたいんだろうねぇ、まったく! 分かったよ、早雲殿! あんたがそう言うなら、こっちも、さっさと仕上げてやるさ!」 |
||
最大化 | アクセス解析 | ユーザ情報 ![]() |
▽この画像のトラックバックURL▽(トラックバックについて) |