16-1 上杉家との婚姻 挿絵1 お気に入り画像登録
16-1 上杉家との婚姻 挿絵1

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投稿日時
2025-07-28 00:06:14

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てんぽたんぽ

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飯田城――。



まだ寒さが残る南信濃、凛とした空気が張り詰めていた。

飯田城の城門をくぐると、すでに越後から到着していた弓姫と、彼女を警護する上杉家の武者たちの姿があった。



鎧の鳴る音すら静まり返るなか、頼朝は馬上から静かに降り、雪の残る石畳を踏みしめて、城門前へと歩を進めた。



頼朝「源頼朝である。姫君におかれては、遠路よう参られた」



その声は朗々と響き、城門前の兵士たちに緊張と安堵を同時に走らせた。



頼朝「これより美濃までの道中、我が軍が責任を持って姫をお守り申し上げる。どうかご安心を」



弓姫は寒さの中でも毅然とした姿を保ち、深く頭を下げて応えた。



弓姫「上杉景勝が娘、弓にございます。お迎え、まことに痛み入ります。

道中、何卒よろしくお願い申し上げまする」



その姿勢、声の張り、凛とした佇まい――

どれを取っても、頼朝は深い印象を受けずにはいられなかった。
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