投稿日時 2025-08-01 22:01:26 投稿者 ![]() てんぽたんぽ このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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トモミクは言葉を選びながら、改めて頼朝に口を開いた。 トモミク「まだ、詳しくはお話しできないこともありますが…… 頼朝様のもとにお仕えしている家臣の皆様を、この時代へお連れしたのは……実は、私ではないのです」 頼朝「……?」 頼朝はこの頃になると、混乱の極みであった。 トモミク「彼らは……頼朝様ご自身が、その御心によって、お連れになられた皆様なのです。 頼朝様ご自身が、一人一人直接お話をされ、この時代へとお連れになったのです。 ……わたくしは……ただ、ただ、頼朝様をお守りしたいと……その一心で……!」 トモミクの声は震え、言葉にならない音が漏れている。 いつもは冷静沈着な彼女がうつむき、子どものように肩を震わせ、大粒の涙を零していた。 (トモミク……突然どうしたというのだ……) どう言葉をかければ良いのか、戸惑い、右手が宙を彷徨う。 彼女が何に対して泣いているのか、わかるはずもなく、ましてや自らが家臣たちを連れてきた、などという記憶は微塵もない。 |
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