18-2 『守る軍団』の新たな使命 挿絵4 お気に入り画像登録
18-2 『守る軍団』の新たな使命 挿絵4

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投稿日時
2025-08-03 23:33:41

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てんぽたんぽ

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頼朝は、岐阜城の天守にて、かつてトモミクが語っていた言葉を思い出した。



『伊勢の長島、そして近江の道を、私たちが抑え、織田軍の侵入を完全に防ぐことができましたら……

そうなれば頼朝様も、この時代での暮らしを、少しはお楽に過ごしていただけるのではないかと……トモミクは、そう考えております!』



(――この嘘つきめ……。楽に過ごしていては、“主”の使命など、果たせぬではないか……)



あのとき、事情を知らぬ己に向けて、言葉を慎重に選びながら話していたトモミク。



(……だが、もしも、ほんの少しでも、その言葉にすがっていた自分がいたとしたら――

それは、それだけ、そなたの言葉が、温かかったということなのかもしれぬな)



けれども、あの優しい言葉に、どこか“甘え”たくなった自分自身を振り返り、

頼朝は、自嘲気味に、そっとその言葉を反芻していた。
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