投稿日時 2025-08-04 16:49:58 投稿者 ![]() てんぽたんぽ このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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ここまで終始平服していた秀長は、ようやく顔をあげ、わざとらしく咳払いをした。 秀長「…式部卿しきぶきょう、源みなもとの、秀長にございまする!」 普段は決して名乗ることのない、格式ばった官位名に、さらには源氏の姓まで……その必死な様子に、頼朝と早雲は笑いをこらえていた。 都「北条が娘、都にございまする。秀長様。以後、何卒、よろしゅうお願い申し上げまする」 都姫が、優雅に一礼する。 そこで姫の姿を間近に目にした秀長は、その美貌に、ただ茫然とした。。 秀長「……お、おお……。お、お美し……い……」 坂田金時といい、羽柴秀長といい、立派な姫たちに比べ、当家の婿どもの立ち居振る舞いに辟易とする頼朝であった。 早雲「がははは!」 早雲が、腹を抱えて笑う。 早雲「秀長よ! 何を呆けておるか! この早雲の、血筋じゃぞ! 美しいのは、当たり前であろうが!」 秀長「い、いや……。だからこそ、驚いておりまする……」 秀長は、早雲に対してしどろもどろでありながらも、痛烈な一撃を加えていた。 早雲「こら! 何を言うか、秀長!」 早雲の叱責が飛ぶ。 |
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