投稿日時 2025-08-04 16:51:03 投稿者 ![]() てんぽたんぽ このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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頼朝は娘の桜の佇まいに少し驚いていた。しばらく見ぬ間に、桜の容貌は、また一段と、大人びて見えた。 二年前に、稲葉山の麓の屋敷で会った時の、どこか頼りなげで、不憫に見えた少女の面影は、もはやどこにもない。先ほど会った、異母妹にあたる里に、勝るとも劣らないほどの、強い意志と、武人としての気骨を感じさせる女将へと、確かに成長していた。 幾多の戦場を経験し、常に北条早雲という偉大な師の傍らで多くを学び、そして此度の、越後、相模への困難な外交の旅にも、常に付き従ってきた。 |
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