タイトル | 10-1 激戦前夜、大垣奪取へ 挿絵1 | ||||
タグ | *小説 | ||||
コメント | 特に鉄砲隊を多く率いる頼朝軍は、武器弾薬の調達と整備に莫大な金銭が必要であった。秀長は常に軍団の収支と予算配分に頭を悩ませながら、ここまでの戦いの下支えをしてくれていた。 頼朝は秀長より軍団の収支の詳細の報告を受けていた。 大草城を中心とした商業都市の急成長、そして東美濃と清州城という要衝の獲得により、頼朝軍の財政はかつてない安定を見せ始めていた。莫大な軍事費と政策経費を賄ったうえで、なお余剰を確保できるまでに至った。これはこの軍団の内政官たちの尽力の賜物であった。 この短期間に領国を立て直し、経済基盤を築き上げた飯坂猫をはじめとする才女たちの働きがなければ、頼朝軍は幾度もの激戦をくぐり抜けることなど叶わなかったであろう。 常設の軍を維持するために断行された兵農分離と刀狩り。それを可能とした楽市楽座の導入、交易と娯楽の都市開発。そして、民に慕われる善政によって、敵国からすら民を呼び寄せる吸引力。織田・徳川といった大国すら凌ぐ、発展の速度とその勢い。 どれか一つが欠けていれば、この小さな国はとうに滅んでいた。 (猫殿は、まことに風変わりな女子ではあったが……あの手腕と才覚は、まさしく軍団の柱である) |
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iコード | i990357 | 掲載日 | 2025年 07月 14日 (月) 19時 35分 06秒 | ||
ジャンル | イラスト | 形式 | PNG | 画像サイズ | 1024×1536 |
ファイルサイズ | 2,732,845 byte |
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