タイトル | 11-4 聖徳寺 鎮魂の刻(とき) 挿絵10 | ||||
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コメント | ■トモミクと阿国、祈りの対話 法要の終わり、阿国とトモミクが、わずかに離れた境内の隅で言葉を交わしていた。 トモミク「阿国様、これで良かったのでしょうか……」 阿国「トモミク様、何事も思い通りには進まないものです。私たちが滅んでしまっては、意味がありません。貴女あなたは良く頑張ってますよ」 トモミク「守るために、この時代に来ました。そして、多くの皆様にこの時代に集まっていただきました。それでも、守っても、攻めても、多くの命が失われる…… 名族は守れてますが、そのために多くの兵や民が犠牲になるのであれば、はたして……」 阿国「トモミク様が生きていたはるか先の世界……まだ人々は神や仏に祈ってましたか?」 トモミク「人類は、電子頭脳に多くを委ねました。知恵も、秩序も、希望も…… でも、祈る心だけは、いつの間にか置き去りになっていたのかもしれません。 そして今や電子頭脳こそが、人の脅威となってしまいました。また祈りにすがるかもしれませんね……」 阿国「そうでしたが……ではトモミク様、今は祈りましょう。 ここにいる民、兵たちを、そして頼朝様を、守っていただけるように……」 二人はあらためて、手を合わせ、静かに目を閉じるのであった。 |
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iコード | i991480 | 掲載日 | 2025年 07月 17日 (木) 14時 05分 02秒 | ||
ジャンル | イラスト | 形式 | PNG | 画像サイズ | 1024×1024 |
ファイルサイズ | 1,821,990 byte |
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