タイトル | 13-3 盟の絆、刃の狭間で 挿絵3 | ||||
タグ | *小説 | ||||
コメント | 頼朝「早雲殿、わざわざのお越し、恐れ入る。大垣城の改修、城下の整備もままならぬうちに、出陣が続き、ご苦労をおかけするな。…桜も、よくぞ参った」 早雲「大垣には、頼光殿や渡辺殿をはじめ、多くの有能な武人や家臣たちがおりますれば、何の心配もござりませぬ」 早雲は、笑って言った。 早雲「それよりも、伊勢方面が、ちと騒がしいようですな。清州の赤井輝子殿が、今頃戦場で、獅子奮迅、吠えまくっておる頃合いではござらぬかな」 頼朝「早雲殿の提言によって、大垣城と長島城を落とすことができた。よほど織田信長には効いたのであろうよ」 早雲「しかし、頼朝殿。長島城を、トモミク殿と赤井殿が、早く落とすことができたのは、この桜殿のご活躍があってこそ。桑名の地で、獅子奮迅の働きをもって、押し寄せる織田の大軍を、一歩たりとも、先へは通さなかったからでございますぞ!がははは!」 北条早雲は源桜に優しく目線を向けた。 頼朝「ほう、そうであったか、桜。まことに大義であった」 頼朝は、娘の成長を喜び、労った。 桜「いいえ、父上。わたくしは、早雲様に従っていただけでございます。戦場では、早雲殿のお言葉通りにすれば、すべてうまくいくのです」 頼朝「はっはっは! 桜よ、そなたも、随分と口が上手くなったものよのう!…しかし、早雲殿のもとで諸々を学べるのは、まことに幸運であるぞ」 桜「はい! まことに!」 桜は、嬉しそうに頷いた。 |
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iコード | i993671 | 掲載日 | 2025年 07月 22日 (火) 01時 20分 02秒 | ||
ジャンル | イラスト | 形式 | PNG | 画像サイズ | 1024×1024 |
ファイルサイズ | 1,956,988 byte |
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