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投稿者:てんぽたんぽ
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タイトル 15-3 民と政(まつりごと) 挿絵2
タグ *小説
コメント 頼朝は、飯坂猫と、大草城築城において手腕を発揮した女将・斎藤福とともに、城下と農地の視察に出かけた。

猫「かつてここは、一向宗の門徒が築いた拠点でございました。

しかし、信長の手によって“根切り”が行われ――つまり、男も女も子どもも、一人残らず、数万の命が奪われたと……そう聞いております」



頼朝は言葉を失い、目を伏せた。



猫「信長は、“天下静謐”を掲げながら、なぜあれほどまでの殺戮を必要としたのか……

しかしその陰で、狂信によって多くの民を戦に駆り出し、多くの命を散らせる事を肯定する宗教指導者たちも、何を思っていたのか……



民とは、ただ仕えるだけの存在ではないはず。為政者の戦いくさの道具では、決してございません」



猫は、正面から頼朝の瞳を見据えた。



猫「頼朝様――この伊勢の地、いえ伊勢のみならず、民を、民として見つめてくださる政まつりごとを、どうか、貫いてくださいませ」



(ただ明るいだけの女子ではないとは思うておったが……)



しばしの沈黙を経て、頼朝はゆっくりと口を開いた。



頼朝「……猫殿。そなたと話せて、良かった」
iコード i995796 掲載日 2025年 07月 26日 (土) 23時 50分 03秒
ジャンル イラスト 形式 PNG 画像サイズ 1536×1024
ファイルサイズ 3,024,395 byte

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-みてみん(Mitemin)-